平成10年 6月 定例会(第2回) 平成10年第2回
京田辺市議会定例会会議録 (第2号)会議年月日 平成10年6月11日会議の場所 京田辺市議会 議場開議散会日時及び宣告 開議 平成10年6月11日午前10時 散会 平成10年6月11日午後5時14分 宣告者 開議散会共 副議長 中村三和出席、欠席議員及び欠員 出席 21名 欠席 2名 欠員 1名 凡例 ◯出席を示す ▲欠席を示す議席番号 氏名 出席等の別 1
小西源吾 ◯ 2 橘 雄介 ◯ 3
小林正路 ◯ 4 西川豊蔵 ◯ 5 畑 俊宏 ◯ 6 塩貝建夫 ◯ 7 水野恭子 ◯ 8 羽原 豊 ◯ 9 中川 進 ◯ 10 片岡 保 ▲ 11 井上 公 ◯ 12 古川義和 ◯ 13 小田孝信 ◯ 14 次田典子 ◯ 15 松本耕治 ◯ 16 上田政一 ◯ 17 中西 稔 ◯ 18 井上 薫 ◯ 20 小林 弘 ◯ 21 中村三和 ◯ 22 市田冨雄 ◯ 23 上田 登 ◯ 24 辻 建二 ▲会議録署名議員 3番 小林正路 13番 小田孝信職務のため議場に出席した者の職氏名 議会事務局長 安井迪夫 次長 大西幸男 議事係長 西川明裕 主任 山村和孝 臨時的任用職員
藤澤美穂地方自治法第121条により説明のため出席した者の職氏名 市長 久村 哲
教育委員会委員長 小泉 茂市長より説明のため委任され出席した者の職氏名 助役 吉田隆男 助役 松村 浩 収入役 福田好博 事業推進室長 吉田隆男(兼務) 総務部長 加藤晴男 管理部長 稲川俊明 福祉部長 岡本 仁 建設部長 中村三敏 経済部長 村山三千弘 水道部長 木村輝夫 建設部技監 森下康司 福祉部次長 上野伸司 総務課長 石井明三 財政課長 木元一志 企画広報課長 石田義樹 人事課長 谷田敏実市長より説明のために嘱託され出席した者の職氏名 水道部長 木村輝夫 消防長 上村義忠 消防次長 松中
進教育委員会委員長より説明のため委任され出席した者の職氏名 教育長 村田新之昇 教育次長
中川勝之代表監査委員より説明のため委任され出席した者の職氏名 監査委員事務局長 山岡武司会議に付した事件 1.開議宣告 2.議事日程の報告 3.会議録署名議員の指名 4.諸般の報告 5.一般質問(塩貝建夫) 6.一般質問(小林正路) 7.休憩 8.一般質問(次田典子) 9.休憩 10.一般質問(水野恭子) 11.散会会議の経過 別紙のとおり
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京田辺市議会定例会議事日程 平成10年6月11日 午前10時(開議)◯開議宣告(会議規則第11条第1項)◯議事日程の報告(会議規則第20条)日程第1.会議録署名議員の指名(会議規則第81条) 番 番 日程第2.諸般の報告 ア、正副委員長の当選報告日程第3.一般質問 (1) 塩貝建夫(
日本共産党京田辺市議会議員団) (2) 小林正路(21市民の会) (3) 次田典子(社会民主・市民自治連合) (4) 水野恭子(
日本共産党京田辺市議会議員団)
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○副議長(中村三和君) 皆さんおはようございます。本日、議長は諸行事に出席のため、私がかわって議長の職務を行います。 ただいまの出席議員は20名であります。定足数に達しておりますので、これから本日の会議を開きます。 本日の議事日程はあらかじめお手元に配付したとおりであります。
○副議長(中村三和君) それでは日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員は会議規則第81条の規定により副議長から3番、小林正路君、13番、小田孝信君を指名いたします。
○副議長(中村三和君) 次に日程第2、諸般の報告を行います。 議長の報告事項がありますので、議会事務局長に報告をさせます。議会事務局長、安井迪夫君。
◎議会事務局長(安井迪夫君) 議長の報告をいたします。 6月10日開会の本会議において設置をされました予算特別委員会の正副委員長の互選の結果、委員長に西川豊蔵議員、副委員長に小西源吾議員が選任された旨の通知がありましたので、その写しを配付をいたしております。 報告は以上でございます。
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○副議長(中村三和君) これで議長の報告を終わります。 以上で諸般の報告を終わります。
○副議長(中村三和君) 次に日程第3、一般質問を行います。 12人から議長に質問通告書が提出されておりますので、順次質問を許します。
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△平成10年第2回
京田辺市議会定例会一般質問通告書 順位氏名件名要旨1塩貝建夫(1) 環境問題について1)ダイオキシン対策は、待ったなし。
① 燃焼ガスの
ダイオキシン測定回数を増やし、安全管理を徹底すること。
② 焼却灰の処理の安全徹底。特に、燃えかす、燃え残りの処理問題。
③ 汚染実態を正確に把握すること。
ア、市独自の土壌・水(地下水)・植物調査を実施すること。
イ、人体の実態調査を実施すること。
母乳調査。
清掃職員の特別健康調査。
④ 焼却炉の改修計画、財政について。
⑤ ごみ減量・リサイクル対策。
ア、自治体、公的機関、公共施設、事業所に
古紙回収利用計画策定。紙ごみ減量と再生紙利用を促進せよ。
イ、市のリサイクル率を引き上げるため、資源物の引取先の確保が大切。どう取り組んでいるか。
⑥ 小規模産廃業者への焼却処理の安全性確保、業者への監視・指導を実施すること。
⑦ 自治体、住民、事業者の責務を明らかにした「
ダイオキシン規制条例」を制定せよ。
2)環境ホルモン問題。
① 環境ホルモン作用を疑われる科学物質の使用の現状・実態把握を行え。
② 区・自治会での薬剤散布の安全性について。(2) 枚方市第2清掃工場問題について① 環境アセスにダイオキシンが入っていない。どうなのか。
② 市としての基本姿勢を問う。
一休ヶ丘住民には、大変危機感、不安が広がっている。建設反対の意向が強い。市長の見解を問う。(3) アチラ谷工専地域の開発と環境問題について① 進出する工場の事業概要、業務内容は。
② 環境に関わる課題、問題がないのか。2小林正路(1) JR京田辺駅整備問題について① どこの自治体も財政不足で困っているのに、1日に3,000人ぐらいの乗客しかない駅の周辺整備に30億円もの大金をつぎ込むなど、全国でそんな例があるのか。住民の意向調査も行え。
② 費用負担割合の協議はどうした。参考のために問う。
③ 住民が望んでいるのは、東出口、改札口の設置だ。地下道の整備も考えよ。
④ 駅の南側旧国道踏切も何故早く改良拡幅させぬか。JRは民間会社ではないか。近鉄は新田辺踏切を何回も改修したではないか。JRは住民の安全など、どうでも良いと思っているのか。強力に改修、拡幅を要求されよ。(2) 新田辺駅の踏切遮断が長過ぎる 通行車輌や通行住民が困っている。しっかり改善させてほしい。近鉄のどこへ要請しているのか。市長はどうしているのか。(3) 新
田辺駅東市営駐輪場対策について 住民が充分利用できるよう対応されよ。2段式取り外せば1,000台は入る。住民のために対応を。先般は、充分検討したいと言ったがどうしたか。補助金施設だから取り外せないと言うが、住民の税金で造ったものだ。
何を恐れているのか。先般、府に問えばそんな現状は聞いていないと言った。どう検討したか。(4) 教育問題について① 最近、またも文部省や府は心の教育を更に進めると言い出した。心の教育は誰がするのか。心まで教育するな。心を操作し、教育し、誘導するなどは、戦時教育と同じ考え方で反対だ。どう思うか。
② 子どもをランク付けする相対評価をやめないと、学校と子どもは良くならない。わがまちの学校で授業が運営できないなどの事はあったのか。どう対応しているか。
③ 田辺幼稚園のホールを広くしてやる必要がある。保育に支障がある。何故、田辺幼稚園だけか。
保育に支障があるから田辺地区から私立幼稚園へ行く幼児が多い。ホールの増築をされよ。市長は何してるの。教育長と協調されよ。(5) 電磁波問題について 市長は、市長になって何をしたかったのか。当然ながら、住民の暮らしと健康を守る事だろう。3年過ぎた間に、そんなものが隠れてしまって、市長が変わってしまったか。魅力を無くしてますぞ。
電磁波問題は、何回も欧米における住民が電力会社相手の電磁波問題訴訟や、人体への影響に関する研究の現状。特に、スウェーデン、デンマーク、フィンランドにおける世界の3大研究といわれる人体への影響への事例や根拠を証明してきた現状。更に欧米の電力会社や国、行政の対応。更に電磁波は因果関係が明らかになっていない場合でも、少しでも関係があれば危険を避けるのが公害行政の原則だと述べてきた。しかるに、答弁は、答弁の重さは何もない。ただ、環境庁、資源エネルギー庁の見解書を見て議会で読み上げただけではないか。積極答弁しないと損するぞ。一生懸命していることが住民にわからない。
スウェーデン、デンマーク、フィンランドの研究で電磁波が安全だという基準はない。1ミリガウスが目安だと確定したのだ。これが信頼できんというなら、これ以上の調査研究が他にあるなら示せ。
市内の高圧送電線付近の住民は、周辺の測定調査を続けてほしいと望んでいる。電力会社に任すな。自ら市で調査されたい。住民の健康を守る要望を行動で示されよ。(6) 農業問題について 農業を続けたい人が多いが、続けられない。米作り、野菜作りをする人は減る一方だ。どう振興するのか。方針はあるか。3次田典子(1) 甘南備園におけるダイオキシン等を含む問題について
① ダイオキシン濃度が7.6ナノグラムから今年の調査で28ナノグラムに増えたことについて。
② 焼却炉のあり方について。
③ 焼却灰について。
④ 検査結果を市民に公開すること。
⑤ 土壌検査について。
⑥ 母乳検査、健康調査について。
⑦ 分別収集について。
⑧ 甘南備園内に埋められている焼却灰について。
⑨ 理事者側の認識と対応について。(2) 枚方市第2清掃工場と元汚泥処分場に関する問題について① 枚方市第2清掃工場建設計画の進捗状況は。
② 地元や近隣地域への説明はどうするのか。
③ 安全性について。
④ 元汚泥処分場の現状把握と市の見解はどうか。
(安全性を含む)
⑤ 枚方市へ今後どのような対応をするのか。
⑥ 近隣地域への説明をすべきだ。
⑦ 土壌検査を早急に。
⑧ 枚方市の検査結果を明らかにせよ。(6月5日公表分を含む)(3) 交際費・会議費食糧費のあり方について① 市長・議長の交際費の見直しについて。
② 会議費・食糧費は適正に支出されているか。
③ 市民に対し情報公開すること。(4) 消防団員の費用弁償の増額について① 団員が水火災、警戒、訓練等の職務に従事した場合に支給される費用弁償を増額すべきだ。
② 各部としての収支を明らかにすべきだ。
③ 飲食等の見直しをするべきだ。
④ 京田辺市消防団と市との関係について。4水野恭子(1) 介護保険法、2000年施行に伴う「事業計画」の進行と在宅サービスの予防給付について 介護保険法が成立し、2000年施行に向けて準備室が設けられたが、
① 施行に際し、現在の「老人保健福祉計画」の見直しと問題点。
② 「介護保険事業計画」の進行。
③ 今後の在宅サービスの予防給付について、住宅改造助成・食事サービス・緊急通報システム・リハビリテーション・保健婦の充実・健康診査について市の計画を問う。(2) 留守家庭児童会について① 1~6年生児童のうち、希望者全員を対象に。
② 設備の改善。東小児童会にトイレの設置。
③ 障害児の受入れ。
④ 指導員の身分保障。(3) 学校図書室について① 学校図書室についての考え方。
② 学校図書室の図書の充足率。
③ 学校図書室に図書館司書の配置。
④ 学校図書室の改善。(4) 母子世帯の児童扶養手当の所得制限による見直しについて 今年8月から実施される児童扶養手当の所得制限による見直しについて市長の考えを問う。
① 対象になる世帯数。
② それに変わる補助について。5中西 稔(1) 財政問題について 経済も財政状況も一段と悪化している、過去何回か福祉の増進及び地域経済の振興のため、市の大型公共事業の縮小を含む見直しを求めてきた。JR京田辺駅前整備及び輸送力増強計画を進めるに当たり、以下の問題について問う。
① JR関連事業の財源内訳。(予算総額、起債、補助、JR出資、一般財源の内容で年度別に)
② 本事業のため、他の事業への影響はないか。公共下水道、農業集落排水、歴史民俗資料館、公民館分館(南部館)、児童館、高齢者福祉等。
③ 中・長期の財政計画の策定。
④ JR事業の目的と意義、見直しの有無。(2) 農業問題について 食の安全性や環境保全の立場から農業への関心と期待が高まっている。先進国では、農業・農村への保護は当然であり、国策でもある。わが国の様に米を輸入して減反を強制することはない。農業への基本的認識と自治体農政確立のため、次の点に答えよ。
① 農業についての基本的な考え、基幹産業、環境保全産業の認識は。また、農業の特殊性についての認識。
② 自治体の役割、やる気のあるところには支援を惜しまないと市長はある機会で述べてきた。積極的な取り組みには技術、財源、組織等の支援を惜しまないか。
③ 退職者農業の奮闘を引き出す手段を取れ。(3) 天王地区スクールバスの運行について 最近、天王・水取間で通学生へのイタズラ事件がまたおこった。保護者は毎日送迎、地域住民みなが安心出来ない毎日だ。現在運行のスクールバスの天王地区への運行コース延長若しくは、大型バス運行による打田、高船地区の通学生との乗り合いにより、天王地区の通学生安全確保を図れないか。市教委、市の考えを示せ。6井上 薫(1) 入札制度の改善について 今まで入札制度の改善を提案してきたが、どこまで進んでいるのか。
改革の基本は、地元中小企業育成の視点と結合させ、設計価格や予定価格の事前公表等の改善を進めよ。(2) 農業問題について 21
世紀型地域農場づくりに取り組まれている。その主な内容は、水稲作物の担い手づくりであり、特産物の振興、市民とのふれあい農場、消費者との交流等、今後の農業振興にとって重要な取り組みと考える。
市として、モデル地区として位置付けされているが、本年度から、いよいよハード事業が具体化する。しかし、課題も多く、行政・JA等一体的な取り組みがなければ成功しない。思い切った支援と対応を。7羽原 豊(1) 映像による行政諸施策等のPRについて① 映像は、人間の視覚、聴覚に訴えるもので、文書によるものより効果は大である。
② 行政の諸施策について、その原因、結果を対比して放映されれば、市民に理解されやすい。
③ 映像機器の設置場所は、市の公共施設並びに銀行窓口等へと幅広く設置することにより、より大きな効果が期待できる。(2) 京田辺駅周辺整備の促進について① 昨年、大型店舗の開店、薪新田辺線の開通によりJR京田辺駅東側は、ビルの建設ラッシュである。
② JR京田辺駅での乗降客は、西改札口を利用するのみで、たいへん不便、かつ危険である。
③ 橋上駅にすることにより、この問題は解決する。
④ 橋上駅は複合型施設が望ましい。(3) JR松井山手駅-京田辺駅間の輸送力増強促進について① 朝のラッシュ時の混雑度は大である。
② この時間帯の利用者は、いわゆるサラリーマン層であり、市の財源への貢献度は大きい。
③ 輸送力の増強により、今まで以上に住民が増加し、市財政の拡大に貢献していただける。8松本耕治(1) 墓地公園について 墓地公園は、多くの住民が待ち望んでいる。墓地の募集時期を明らかにして頂きたい。(2) 速度制限について 山手東の外周道路の速度制限は、いつになるのか時期を示されたい。(3) 住環境について 三野の不法建築に対して、対策チームを組んでの対応が必要と考えるが。(4) 北部福祉センターについて 新大住地域の高齢化が進んでいます。高齢化対策を行うためにも、北部に福祉センターの設置が急がれます。施設内容及び設置時期を示せ。(5) 保育行政について 総務庁は5月11日、厚生・文部両省に地方自治体への指導、保育単価の見直し、夜間保育のニーズの把握や運営の弾力化などの改善を勧告したが、本市はどう対応するのか。(6) 枚方市のごみ焼却場について 枚方市でごみ焼却場が建設される計画があると聞くが、現在、ごみ焼却に関しては、ダイオキシン問題が解消されておらず、その対策が確定していない。このような状況では、本市に隣接して建設する事に関しては、反対すべきではないか。(7) 警察署交番について 新大住地区では、暴走族や空き巣、そして痴漢と犯罪は年々増えている。早急に設置すべきでは。また、田辺駅前交番においても、現在の位置から駅前広場、又は近鉄新田辺駅の東口に移転すべきではないかと考える。(8) 松井ヶ丘北公園について 松井ヶ丘北公園の南側斜面は、フェンスの外側に雑草が生える状態にあり、住宅が建った場合、雑草刈りが難しくなる状況にある。住宅を建てる前に改善すべきでは。9小田孝信(1) 核実験について インド、パキスタンの核実験について、市長は、どう受け止めているか。(2) 環境問題について① 先般の
経済水道常任委員協議会で
ダイオキシン濃度測定結果が報告された。昨年の約4倍になっている。国基準を下回ってはいるが、焼却量、炉の整備状況からみて、理解できない数値。市民の不安が強い。塩ビ系が、ごみ埋立て処分されても減少するのか疑問。測定を頻繁に実施し、議会との連携を。ごみ処理基本計画における炉の整備計画等の見直し、適切な対策を示せ。
② 本市に隣接して計画されている枚方市第2清掃工場の建設が進めば、市民の危惧は必至。常に資料の提供を求め、また、計画に基づくシュミレーションによってデータを議会に報告、連携した適切な対応を進めよ。
③ 再々質問している、
リサイクルセンター(木津町リサイクルステーションモデル)種々の角度から設置が必要。明確な方針を聞きたい。
④ 環境美化に関する条例案はいつ出すのか。強化地域を指定するなど不法投棄、散乱ごみ等の解消策に価値があるものに。京田辺を美しくする会が街の美化に取り組まれているが、バックアップする必要がある。(3) 福祉問題について
① 介護保険法施行を控え、市民にもっとわかりやすく啓発すべき、問題点や市の現状との関係もアピールすべきと思うが。
② 大住ヶ丘コミプラ跡の貴重な市有地が眠ってる。少子・高齢化に適切な複合施設の計画を示せ。
③ 北部高齢者福祉施設の不充分さを再々指摘しているが、高齢者の心身状況など実態からみて公平さを欠いている。最善の努力を求めると共に当面支援センターの早期設置に全力を挙げよ。
④ 高齢者の健康づくりにマニュアルを作成し、地域や高齢者団体に協力を求め、時期をみて高齢福祉祭を開催して欲しい。(4) 社会教育施設について 文化ホール、歴史民俗資料館等の建設が遅れている中で、
中部コミュニティセンターが内容を固める段階に来ている。陶芸窯、図書館分館を含めているのか。(5) 市有地管理について 田辺西住宅北端の新田辺駅前線沿いのテナントビルの1階に保険会社や美容院の商業用立看板が立てられ、長期間放置されている。また、駐車スペース不足から道路上にはみ出し、歩道にまで置かれているのが見られ、自治会から指摘と要望が出ている、経緯と対応を頂きたい。10畑 俊宏(1) 高齢化社会と障害者対策について① 高齢化に伴う障害者の増加もあり、今回、
京田辺キララプランの策定はバリアフリー社会への前進である。中でも「
障害者自立支援センター」についてお伺いしたい。ピアカウンセラーなどの常駐交通アクセスはどうするのか。
② 障害者の自立、雇用相談窓口(ハローワークと連携)、自動車免許取得の案内、パソコンの訓練計画を問う。
③ リフトカーの運行はボランティア「やまびこ」でも少数である。専用職員も必要。運行範囲の拡大について伺いたい。また、寝たきり老人の支給条件6ヶ月を、せめて3ヶ月とすべきだ。
④ 住宅改造の補助費の拡大、府の融資制度の活用は進んでいるか。
⑤ 声の広報の拡大、内容の充実、公衆FAXの庁舎内設置を問う。
⑥ 痴呆性老人の対策を問う。特に、ショートステイ、成年後見相談窓口、介護者の相談、情報など。(2) 環境問題について① 環境問題は環境課の問題だけではない。地球規模のエネルギー問題、産業の汚染、消費者のホルモン化学物質、ごみリサイクルから清掃センターのダイオキシンと経済部の課題とした研究チームを設置できないか。
② 平成17年度まで焼却炉の単独施設は無理ではないか。城南衛生管理組合へ加入はするのか。
③ フロンガスの回収は、地球規模の環境対策である。ボンベの中のフロンガスを分解する機械を設置している自治体がある。研究しているのか。
④ ダイオキシン対策も緊急の課題。フィルターなど中和する研究も進んでいる。担当課でもぜひ研究し、導入する方向を考えてはどうか。
⑤ ポリカーボネート容器など化学物質の危険が多い。子どものおもちゃなど、本市の対策を問う。(3) その他の課題について
① 地域活性化対策は、不景気の中で消費の落ち込みが大きい要因である。市商工会館はできたが地元小規模店の活性化としてポイントカードの実施やタウンガイドの割引き券を発行している。市は積極的に推進すべき時である。さらに、記念品にかえて商品券発行について考えはどうか。
② 建設業界、工事費の節減策として、国・府から工事のあり方について指導が出ている。公共工事の削減策と施工業者の能力アップである。いつ実行するのか。11橘 雄介(1) 環境ホルモン対策と廃食油で公用車を① 住民のダイオキシン不安に市独自で徹底調査の予算化を。
② 現有焼却炉対策と塩ビを含むプラごみの非
焼却リサイクル化の徹底を。
③ 環境ホルモン、ポリカーボネットの給食食器など疑わしい物品の使用禁止と啓発を。
④ 下水道や河川の汚染防止とCO2 等の削減化に寄与する家庭廃食油の回収リサイクルでEオイル利用による公用車運行の試行を。(2) 子どもを主人公とした教育環境を① 学校不適応の子どもたちの増加は、没個性的な現状の一斉教育に一因がある。各々の個性的感性を受け止め、生き生きと心豊かな子どもを育む学校に。
② 学校不登校生徒児童らを社会的に容認し、学校に行かない子どもの権利保障として、一つの選択肢フリースクール的居場所を野外活動センターで試行を。
③ 国連子どもの権利条約の発効後4年が経った。子どもたちの素直な声に耳を傾けた学校教育、社会教育での取り組みは。
④ 野外活動センターが「竜王子どもの王国」として、再スタートし1年が経った。行政主導の管理的運営では限界がある。民間の野外活動の専門家等を主体とした第3セクター的事業か、自治体拠出支援の財団化が望ましい。
⑤ 社会教育や社会体育活動や施設運営は学校教育的ではない、発想の転換を。(3) JR片町線の輸送力増強施策を問う① 再度問う。JR京田辺駅及び大住駅の大規模改造整備事業は、輸送力増強のためというが、必要ならJRが主体的に事業化すべきだ。市制記念事業として多額な経費を一般財源から支出するのは疑問だ。
② 将来的展望としては複線化が望まれるが、乗客数の増加には車両数の増結で対応できるのではないか。(4) 当面の諸問題について① 汲取り業者の単独浄化槽の管理費、汲取料の一斉値上げはヤミカルテルでは。
② 薪新田辺線の天津神川トンネルの二輪車通行は大変危険だ。ぜひ改良、安全対策を。
③ 地域福祉に寄与する民間グループの憩いの家や宅老所、交流広場のモデル活動に助成を。
④ 障害者基本計画「
京田辺キララプラン」にはないグループホームの実現を。12西川豊蔵(1) 環境問題について① ごみ分別収集の進捗状況について。
② ごみリサイクルの対策は。
○副議長(中村三和君) 通告順位1番、塩貝建夫君。
◆6番(塩貝建夫君) おはようございます。6番、日本共産党市会議員団の塩貝建夫です。今回は環境問題中心にして質問いたしたいと思います。 第1番目はダイオキシン対策についてであります。7点ほど通告しておりますのでよろしくお願いします。 まずダイオキシン問題を考える上での市長の基本認識ですけれども、日本対策の遅れが際立っているということから出発しなければなりません。まず取り組みの遅れはヨーロッパ欧州に比べて10年以上遅れているということであります。最近、世界保健機構(WHO)がダイオキシン類の摂取基準値をより厳しくする勧告をまとめました。WHOの新基準は90年に設定した耐容1日摂取量10ピコグラム、ピコグラムは1兆分の1グラムと言われています。これを1から4ピコグラムに規制強化されました。既に欧州では基準値を1ピコグラムに抑制する国が主流であります。アメリカはさらに厳しく、環境保護庁は0.01ピコグラム、食品医薬局は0.006ピコグラムという非常に低い数値を決めています。日本はどうでしょうか。 厚生省がダイオキシンの耐容1日摂取量を初めて決めたのは1984年、そのときの基準値は100ピコグラム、90年のWHOの基準を受けて厚生省が10ピコグラムに決めたのは1996年であります。この基準値をもとにゴミ焼却炉などの排出基準を決めています。この排出基準も欧米に比べ数倍から10倍も緩いものであります。各地から高濃度で検出されている土壌汚染については、環境基準さえ定めておりません。 耐容1日摂取量は行政対策の根拠となるものであります。直ちにWHOの新基準をもとに規制を強化して、焼却炉の排出基準の見直しや土壌汚染の基準設定などを急ぐ必要があると思います。またWHO新基準では規制するダイオキシン類にコプラナPCB、ポリ塩化ビフェニールを含めることも決めました。これも現在の日本では規制対象外であります。政府はこれを除いてダイオキシン類の1日摂取量を推定しています。一般地域で最大3.6ピコグラム、ゴミ焼却施設周辺でも最大5.1ピコグラムです。これを根拠に人の健康に影響を及ぼす可能性は小さいとしてきました。しかし大都市地域住民の1日摂取量は政府が規制対象にするダイオキシンが3.72ピコグラムに対し、コプラナPCBは8.73ピコグラムに上るという試算もあり、合わせると12ピコグラムに上るという非常に現行の摂取基準値10ピコグラムを既に超えております。 コプラナPCBはPCB汚染として知られるカネミ油症事件、1968年の原因物質とされているものであります。西日本中心に1,800人以上が発疹や手足のしびれなどを訴えた公害事件であります。歴史的に見て日本では代表的なダイオキシン類汚染の一つであります。 以上述べましたように、日本政府の対策、取り組みは極めて遅れているということの認識を前提にして、国の方針待ち、あるいは府県待ちという姿勢ではさらに対策が遅れ、後手後手になるという、こういうことにつながると思うわけであります。したがってこういう点での市長の認識の、こういう問題を取り組む上での基本をお伺いしておきたいと思います。その上で以下7点についてお答えください。 初めに燃焼ガスのダイオキシン、焼却場の
ダイオキシン測定回数、これを増やすことであります。現在年1回となっています。これでは大変不十分です。ゴミ量の多いとき、燃焼温度の上がらない水分の多いときなど、実態把握を正確に科学的に行う上で独自の測定体制を導入をする、また予算化もして進めるべきだと思いますがいかがでしょうか。 次に焼却灰に含まれるダイオキシンは最も濃度が高いようでありますが、新聞によると焼却灰のストックヤードに扉を設置するということですが、その処理の安全を徹底することについてそれ以上必要ないのかどうかもお答えください。また燃えかす、燃え残り、特に不燃物などなど、どのようにそのものを対処されているのか、処理されているのかをお伺いしておきます。 第3は汚染実態について正確に現状を把握することであります。特に日本の汚染が先進諸外国と比べて進行していることは明らかであります。都市部の大気中のダイオキシン濃度は、日本は環境庁の1996年調査で1.02ピコグラム、ドイツは0.12ピコグラム、アメリカ0.09ピコグラム、これはアメリカは93年の調査結果ですが、桁違いに日本と先進国の実態は変わっております、食い違っています、格差があります。水田、土壌1グラム当たりのダイオキシンは平均100ピコグラム前後、この数値はドイツでは子どもの泥遊びを禁じるレベルだと言われております。日本では過去に使ったダイオキシンを含む農薬などの影響で高レベルの汚染が見受けられます。こういう考えを示しておられるの6月3日付の毎日に愛媛大教授であるワキモト氏が指摘をされておりました。そこで独自に土壌や水、地下水、植物調査、前回にも、12月議会でも申しましたが、こういった実態調査を独自に行うべきだと思います。当時の回答では今後検討したいとのことでしたが、この点の検討結果を明らかにお示しください。 次に人体汚染の実態も進行していると考えた方が妥当であります。特に母乳の調査を実施することであるとか、当甘南備園で働いている清掃職員の、特に施設内で働いておられる方、それ以外の回収業務の方もおられますけれども、全員に対しても特別健康調査を実施すること、これが本当に必要だと思います。宝塚で職員の調査を行って、毛髪に含まれるダイオキシン調査で一般の3倍以上の汚染がされているという結果が出されておりましたが、ぜひともこれは実態を正確に把握するということをやる上でも実行すべきだと思いますがいかがでしょうか。 第4は現在の焼却炉の改修計画と財政見通しについてであります。昨年12月のダイオキシン調査が3月に発表され、28ナノグラムと、一気に前年比4倍となっていることが報告されました。それも極めて不正常な発表のされ方でしたけれども、現焼却炉が安全と言えるのかという点でも大きな疑問を感じます。今後、必要であると考えられる改修計画、また財政負担についてお答えいただきたいというふうに思います。 第5はゴミ減量リサイクル対策ですが、特に一般ゴミの中で4割が紙ゴミと言われ、全体の3割しかリサイクルされていないというのが現状です。近年、OA紙が増加しておりまして、とりわけ自治体や公的機関、公共施設、また事業所等に古紙回収利用計画なども策定させるなど紙ゴミ減量と再生紙利用を促していく、また印刷用紙やトイレットペーパーなど古紙の利用商品を使用するように一層推進すべきと考えますがいかがでしょうか、お答えください。 全国平均9.1%と言われますそのリサイクル率、これよく進んでいると言われるところで
東京多摩地区の18.7%と言われていますけれども、資源化や集団回収の引き上げ、このことを進めるのは大切であります。特に本市のリサイクル率を引き上げるためにどうこの点での取り組みが進展しているのかをお示しください。またそのためにも資源物取引先の確保が大切だと思いますが、この点についてもお答えいただきたいと思います。 第6番目は小規模産廃業者への監視・指導についてであります。廃棄物処理法の改正で一定強化されたとはいえ、1日日量5トン以下の焼却能力しかない小規模施設は法規制対象外となっております。たとえば焼却炉は小さいが、よりダイオキシンの発生が多くなると言われ、公共施設の学校の焼却炉ですら使用中止を進めていこうとしているときに、小規模業者が野放しになっております。特に心配されるのは、この焼却灰の処理、こういったものがどうされているのかであります。たとえば茂ケ谷の小規模産廃業者の場合、実態などをどう把握されているのか、特にどんなものを燃やして、その出た灰はどう処理されているのかご存じでしょうか。ぜひこの点も明らかにしていただきたいし、また指導を強めていただきたい、監視も強めていただきたいと思います。 最後の7番目でありますが、
ダイオキシン規制条例の制定をということであります。全国的には所沢でダイオキシンを少なくし、所沢にきれいを空気を取り戻すための条例というのがありますけれども、本市でも自治体や住民、事業者の責務を明らかにした、この際条例制定を検討し、実行すべきと考えます。この点でのお考えをお示しください。 次に環境ホルモンの問題について質問します。日本でもNHKがサイエンスアイ、1997年5月と6月、1998年、本年1月に生殖異変、忍び寄る環境ホルモン汚染、これも1997年1月に放映したのをはじめ、最近マスコミでも大変大きく取り上げられてきております。今まで安全と考えられていました農薬、界面活性剤、プラスチックの原材料などの化学物質の中にあたかも女性ホルモン、エストロジェンと同じような働きをすることによって野生動物や人の生殖に異常をもたらすものがあることがわかってきたからであります。これらは環境中に放出されてホルモン様の作用を示すことから環境ホルモンと呼ばれております。 環境庁では外因性内分泌攪乱化学物質、大変難しいですが、そういうふうに呼んでおりまして、要するに環境中に放出された化学物質で体内に入ってホルモン系の内分泌を攪乱する物質ということであります。たとえば人の精子の数がこの50年間で半分に減っているとの報告があり、川、湖、海にすむ動物の生殖を攪乱し、雌化する自然という本も出版されています。まだまだ日本では研究体制ができていませんが、1997年3月に環境庁に研究班をつくり、厚生省、通産省にやっと昨年あたりから研究が着手されるようになりました。 そこで現在問題となっていることは、環境ホルモン作用を疑われる化学物質が約70種類ほど指定されております。農業用除草剤、殺虫剤、殺菌剤、ポリカーボネート樹脂、エポキシ樹脂などなど、用途でいいますと日常の家庭生活の中でも頻繁に使用されているものが大変多く存在しています。たとえば農業用除草剤シマジンというのは京田辺でも使用されていますし、学校給食用のプラスチック食器や子ども用の哺乳瓶、飲み物用ですね、飲料の容器など、国内で25万トン生産され、全国の公立小中学校の17%が給食食器にこういったプラスチック食器が利用されております。本市での環境ホルモン作用を疑われる化学物質の使用の現状、また実態把握を行うべきであると思います。いかがでしょうか、この点でどういう取り組みの状況やこの件に関する行政としての構え、考えをまずお聞かせいただきたいと思います。 次に区、自治会での薬剤散布の安全性についてであります。この梅雨時期から7月ぐらいにかけて区、自治会での薬剤散布が実施されております。市が薬剤を予算化をして年中行事的な取り組みとなっているようであります。本当に今申しましたこういう観点から見ても安全なのでしょうか。特にこの使用されているのは、多分おそらく有機燐剤のDDVPと言われるジクロルボスの薄い液を使用しているのではないかと考えられますけれども、この安全性についても市はどのように認識されているのかお伺いいたします。 次に枚方第2清掃工場の問題についてであります。4月末に一休ケ丘自治会住民に対して初めて枚方第2清掃工場建設の概要説明が行われました。特に問題として指摘しなければならないのは、特にあまりにも説明の時期が遅れているということ、二つ目には環境汚染、ダイオキシン問題での不安が大変住民には大きく広がっており、今後きめ細かな対応と説明、これが必要になっているということ、3点目には枚方側から示されている環境アセスなどにもダイオキシン問題という問題は一切書かれていない、欠落しているという問題であります。こういうようなことが指摘もされ、今後非常にこういう問題については関心を持って受け止められておりますので、市としてもこの問題にどう基本的なスタンスで臨むのかが大きな問題になっていると言わなければなりません。 そういう意味で二つ目には市として基本姿勢をどのようにこの問題で貫いていかれるのか、京田辺市として市民のこういう不安や、あるいは問題に耳を傾け、きちっとその意見をお隣の枚方に対しても代弁をする、安全性の確認はもちろんのこと、基本的には地域住民として甘南備園に、さらに800メーターほど枚方側に建つこの巨大な焼却場施設をつくるということは本当に困ったことだと、できればよそにしてもらいたいという反対の意向も強くなってきております。この点でしっかりとした基本認識と見解を表明していただきたいということであります。 最後にこの田辺西工業団地アチラ谷の工専地域での開発がどんどん今基礎工事が進んでいます。特にどんな建物が建ってどんな工場ができるのか、住民は一切知らされておりません。またその工場の中でどういう作業がやられていくのか、またどういうものが生産されるのか、その生産工程の中で環境にかかわる問題点や課題がないのか、とりわけ鉄製品の加工ということにかかわるわけですから、錆を防止する、そういう薬品や化学物質がおそらく工程の中でいろいろな形で使用される可能性は予測されるわけであります。市としてそういう作業の中で発生する環境問題に課題や問題があるのかないのか、この点をつかんでおられるのかどうかぜひお聞かせいただきたいし、市民の前に公表していただきたい、このように思うわけであります。 以上、環境問題で大きく3項になりますがご質問をいたしました。ぜひ積極的なご回答をお願いしたいと思います。 以上で第1回目の質問終わらせていただきます。ご清聴ありがとうございました。 (挙手する者あり)
○副議長(中村三和君) 助役、松村浩君。
◎助役(松村浩君) それでは塩貝建夫議員のご質問にお答えしていきたいと思います。 最初に環境問題についてでございます。ダイオキシン対策は待ったなしということです。燃焼ガスのダイオキシン測定の回数を増やし、安全管理を徹底すること、燃焼ガスの測定回数につきましては、本年4月からゴミの分別区分を変更してプラスチック類を埋め立てゴミとして収集しており、10月からはダイオキシンの発生しにくいポリエチレン製のゴミ袋に変更するため、10月以前と10月以降の2回、ダイオキシンの測定を実施したいと考えております。その結果を踏まえてより一層ダイオキシン削減のための方策を検討してまいりたいと考えております。 次に焼却灰の処理についてでございます。焼却灰につきましては水と重金属固定剤を一緒に混練機で加湿して飛散しないように処理しておりますが、本年12月から適用される構造基準では煤塵、または焼却灰が飛散、流出しないような灰出し設備の設置が義務づけられております。構造基準に準じて本年12月までには灰の貯留施設に扉を設置したいと考えております。焼却灰と不燃物を大阪湾広域臨海環境整備センターに搬入して処理を行っております。 それから次に汚染実態の正確な把握ということですが、最初に土壌につきましては現在環境庁で土壌中のダイオキシン類に関する検討会でダイオキシンによる土壌の汚染度を評価するガイドライン値の設定を来年3月までに中間報告としてまとめる予定になっております。ガイドラインの設定の前提として、全国200地点で調査を行います。水につきましては本年度、本年夏ごろにガイドラインが出されるというふうに聞いております。それぞれのガイドラインが出された後、ダイオキシン濃度の測定について検討いたしたく考えております。 次に人体の実態調査についてでございます。母乳について、母乳調査でございます。本市では現在のところ厚生省が示す排出基準を下回っているため、現段階では実施は考えておりません。 次に清掃職員の特別健康調査についてでございます。職員の健康管理については、毎年策定する健康管理計画に基づきまして、一般健康診断をはじめ施設など職場での作業形態に応じて特殊健康診断及び臨時健康診断などを実施しているところでございます。甘南備園に所属する職員につきましては、現在一般健康診断としまして定期健康診断を実施するほか、腰痛等健康診断、B型肝炎予防ワクチン接種を実施しております。ご質問のダイオキシンにかかわる特別調査につきましては、現在実施しておりませんが、今後その必要について研究したく考えております。 次に焼却炉の改修計画、財政についてでございます。ダイオキシンの発生メカニズムは解明されておりませんが、運転管理基準、構造基準を遵守し、原因物質となるプラスチック類の分別収集によりダイオキシンの発生量が抑制されると考えておりますが、より一層の抑制のため焼却炉や電気集塵機等の改善も合わせて実施してまいりたいと考えております。平成14年12月までに5ナノグラム以下に下げる必要がありますので、焼却炉のメーカーとも協議して有効な対策を講じてまいりたいと考えております。 次にゴミ減量リサイクル対策についてでございます。古紙回収の現状については、各自治体の再生資源集団回収団体への奨励策や事業系ゴミの有料化に伴う古紙類の分別促進などにより、全国的に供給過剰となって慢性的な古紙の余剰と市場価格の下落を生み出している現状です。こういったことから、ゴミのリサイクルを進めるに当たりましては、資源物を回収し、それを原料として再生利用することはもちろんですが、再生した製品を広く国民全体が使用するという社会環境をつくっていくことが今求められているより重要な課題であると考えております。今後、本市におきましては、再生品の利用促進について公共施設や事業所、また消費者に広く啓発し、真の意味でのリサイクルを推進していきたく考えております。 次に小規模産廃業者への焼却処理の安全確保等についてでございます。産業廃棄物処理業者の焼却処理につきましては、焼却物の選別や完全燃焼させるよう、田辺保健所と連携して監視、指導を続けていきたく考えているところでございます。 続きまして自治体、住民、事業者の責務を明らかにした
ダイオキシン規制条例の制定についてでございます。ダイオキシンの規制条例の制定につきましては、現在のところ国では大気に関するガイドラインが示されているだけでございまして、法の整備が急がれているのが現実でございます。こうした状況の中で、本市が国に先立って条例を制定するということは非常に困難でございます。 続きまして環境ホルモン作用を疑われる化学物質の使用の現状についてでございます。環境ホルモンの一部は農薬や殺虫剤の有効成分であることから日常的に幅広く使用され、ダイオキシン類も環境ホルモンの疑いがあるとされております。本市におきましても環境ホルモンは身近に存在する重大な問題でございます。環境ホルモンとして有害性が疑われる化学物質も数多くございます。環境庁では現在約300の化学物質を要調査項目として指摘することを決めましたが、環境庁におきましても一部の物質を除き、生産使用量等の発生源情報及び環境への排出経路、排出量等に関して実態把握はされておりません。こうした状況から、本市における環境ホルモンとしての有害物質の使用の現状や実態を把握することは非常に困難でございます。環境庁では今後こうした環境への負荷量に関する情報収集を鋭意進めていく必要があるとの立場でございます。今後注視していきたく考えております。 続きまして区、自治会での薬剤散布についてでございます。薬剤散布につきましては、例年各区、自治会の要望により煙霧機、動力噴霧機の貸し出しとともに、油剤や乳剤の無償配付を行い、各区、自治会の年間行事として実施されているところでございます。 薬剤の人体に及ぼす影響につきましては今のところ研究が進んでいないものの、散布に当たっては安全対策を十分に指導して実施してまいりたいというふうに考えております。 次に環境問題全体についてどう考えるのかということですが、現在ダイオキシン類が社会問題となっている今日におきましては、行政は適切な環境保全対策が必要不可欠なものというふうに考えております。 次にアチラ谷工専地域の開発と環境問題についてでございます。インダストリアルパーク開発事業の概要といたしましては、京田辺市田辺ボケ谷地内で面積23万2,517平米の敷地におきまして、現在大阪市鶴見区において操業している株式会社椿本チエインの本社工場、約7万6,000平米を全面移転するものでございます。業務の内容といたしましては主力製品であります電動用チェーン、コンベアチェーンの生産を行うものでございます。 敷地内の土地利用計画につきましては、工場施設用地が全体の59%、それから緑地用地が26%、通路用地、グラウンドテニス用地が約15%でございます。施設計画につきましては、事務技術センター、それから生産施設、倉庫、配送センター、福利厚生センターが配置される予定でございます。 製造過程といたしましては、大型プレス機、それから小型プレス機によるチェーンの組み立て作業、それから商品化されたチェーンの梱包、発送という工程となっております。また本工場での業務形態といたしましては、営業部門、製造部門及び配送部門が操業すると伺っております。 それから環境にかかわる課題、問題についてでございますが、現在造成工事に着手されているところですが、工場の操業に当たりましては地域住民の健康を保護するとともに、良好な生活環境や自然環境を保全することを目的として環境保全協定を締結していきたく考えているところでございます。以上でございます。 (挙手する者あり)
○副議長(中村三和君) 助役、吉田隆男君。
◎助役(吉田隆男君) 塩貝建夫議員の一般質問にお答えいたします。 2点目の枚方市の第2清掃工場問題につきまして2点の質問をいただいておりますが、一括してお答えを申し上げたいと思います。 枚方市が尊延寺地区で計画をされております仮称でございますが、第2清掃工場につきましては、清掃工場が都市計画法に定める都市施設でございますので都市計画決定を行う必要があることから、大阪府の環境影響評価要綱と枚方市の環境影響評価条例に基づきまして平成4年度から調査に着手されまして、平成7年度に準備書案として取りまとめられたものでございます。 ご指摘のように、確かに環境アセスメントにはダイオキシンの項目がございませんけれども、第2清掃工場計画に関するダイオキシン対策として、枚方市は平成9年1月に厚生省から示されましたゴミ処理に係るダイオキシン類発生防止等ガイドラインを遵守して、焼却灰等の溶融固化にも取り組む旨聞いているところでございます。溶融固化というのはゴミを熱分解して、それにより発生したガスを用いて焼却灰を溶融するといった処理方法だというふうに伺っております。したがいまして、現時点での事業の進捗状況につきましては、枚方市の説明によりますと都市計画決定に向けた地元との調整を行っている段階ということで、具体的な事業着手の時期等は未定ということでございます。本市といたしましても、今後も同事業の進捗状況に合わせまして対応を関係する区、自治会との連携を図る中で行ってまいりたいというふうに考えております。以上でございます。 (挙手する者あり)
○副議長(中村三和君) 塩貝建夫君。